施主様が所有されていた築20年の鉄骨造の事務所ビルを二世帯住宅+茶室にフルリノベーションしています。
古いけれどもまだ壊すにはもったいない、築20年の建物、施主様は最近のスクラップ・アンド・ビルドではなく、
建物を使い続けるサスティナブルデザインへの移り変わりをいち早く感じ取っており、既存建物耐震性を確認した上で
使い続けることを選択されました。

意匠的にはバランスを考え、何の変哲もない事務所ビルにポイントを絞って、手を入れることで、「和モダン」の
趣ある都市型住宅に変えています。また５層にわたる上下階の移動の大変さを考え、4階まで住宅用エレベーターを設置し、
それにより都心ならではの「タテに住む」というライフスタイルを実現しています。
また施主様が以前から慣れ親しんできた鉄、石、木、土といった自然素材にこだわり、それぞれの素材がもっている
素材感やそのものらしさを最大限引きだすような使い方をしています。